ドイツの自動車メーカーに続き、トヨタ自動車やホンダも電気自動車(EV)に本腰を入れ始めた今、車載電池をめぐるグローバル競争が熾烈化している。
カギを握るのは、EVの世界シェア55%超を占める中国での戦いだ。パナソニックは車載リチウムイオン電池の新工場を大連(遼寧省)に新設し、2017年度に量産を開始。大連からは、ホンダやトヨタへ供給されることになるだろう。
パナソニックと並ぶ大手車載電池メーカーである韓国のサムスンSDIとLG化学は、一足早く15年にそれぞれ西安(陝西(せんせい)省)と南京(江蘇省)でリチウムイオン電池の新工場を稼働させた。
パナソニックを含め、中国に攻め入る外資系電池メーカーにとっての難関は、中国政府による電池の模範基準認証だ。いわゆる「ホワイトリスト」であり、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)で政府の補助金を受けるには、このホワイトリストに登録された電池を搭載しなければならない。現状、認証を得た電池メーカーは中国系に限られる。
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