来年3月に創業100周年の節目を迎えるパナソニックにとって、津賀一宏社長の後継者が担う役割は大きい。
創業者の松下幸之助氏が1989年に死去してから、同社はプラズマテレビなどの販売が全盛だった一時期を除き、業績面では長らく低迷が続いた。2012年に津賀氏が社長に就任して以降、利益は着実に改善してきた。中村邦夫氏、大坪文雄氏と過去2代の歴代社長はいずれも6年で交代しており、津賀社長も今年で就任6年目。前例に従えば、来年にバトンタッチというシナリオもありうる。
代表取締役が減る中 抜擢された樋口氏
次期トップを占ううえで、注目を集めたのが今年の幹部人事だった。「思いも寄らない大胆人事」。パナソニック社員がそう口をそろえるのが、元日本マイクロソフト会長で出戻りとなる樋口泰行(60)氏の専務執行役員就任だ。
今年4月から樋口氏は、B to B事業を展開するコネクティッドソリューションズ(CNS)社の社長を務める。今年10月にはCNS社の本社機能を大阪・門真から東京・汐留に移し、顧客との接点をできるかぎり増やすよう指示するなど、社員の意識改革に取り組んでいる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら