黒毛和牛のすき焼き肉、カニ、サクランボなど、豪華な返礼品で話題になっているのが、ふるさと納税だ。
自治体への寄付を促進する制度で、自分で選んだ全国の自治体に寄付(納税)をすると、自己負担額の2000円を除く全額が所得税・住民税から控除される(限度額あり)。自分の住む自治体に払う税金の一部を寄付先の自治体に移すイメージだ。
寄付をすると自治体が金額に応じたお礼の品を送ってくれる。農産物、海産物、酒、工芸品などの特産品を中心に、温泉宿泊券、地域の工場が製造する工業製品もある。実質2000円の負担でこうした品が手に入る、お得な制度だ。
もともとこの制度は、地方出身者が故郷に「恩返し」することを想定して2008年度に始まった。地方で生まれ、医療や教育のサービスを受けて育った人が、進学や就職で都会に出ていってしまうと、地方の自治体は税収が見込めない。そこで、都会に住む人が故郷に寄付できる仕組みが作られた。
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