有料会員限定

3分でわかる郵政上場 買いますか 買いませんか 日本郵政株

✎ 1〜 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 27
拡大
縮小

早ければ今週にも日本郵政の上場が認められる。前代未聞の親子3社の同時上場。どれを買うべきで、どれを買うべきではないか。魅力とリスクを徹底検証。

(本誌:山田雄一郎、山田徹也、茨木 裕、福田 淳、浪川 攻、松崎泰弘)
(デザイン:新藤真実 進行管理:中島康順)(アフロ)

Part1 3分でわかる郵政上場

(イラスト:三澤祐子)

特集「日本郵政株」の他の記事を読む

Q1 いつ上場する? 

昨年末時点では、2015年度央以降の上場が目標だった。仮審査を今年3月に、東京証券取引所への上場申請を6月末に済ませていたことから、「9月上旬にも上場するのでは」とみられていた。

仮審査済みなので本審査は通常より早い1カ月で終了する。その後の公募価格の決定には、通常1カ月かかる。となると、6月末から数えて9月というのは順当だと思われた。だが、実際は遅れている。1.3兆~1.5兆円の大型上場となるうえ、過去に例を見ない親子3社同時上場であることから、上場審査に思ったより時間がかかっているもようだ。

11月前半が有力

8月末現在では、9月上旬に東証が上場を認め、11月前半に日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の3社が同時上場するとみられている。最有力候補は、上場承認が9月10日、上場が11月4日である。

[図表1]
拡大する

Q2 政府放出株って? 

日本郵政グループ上場が「最後にして最大の政府放出株」といわれるのはなぜだろうか。

国は234社に70.2兆円を出資している(2014年)。これは国有財産105.2兆円の約67%に当たる。このうち43兆円は独立行政法人や国立大学、国際機関向けだが、こうした機関は「配当制度がある」といった上場の要件を満たしておらず、政府が保有株を放出することはない。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
日本郵政株
金融マンが斬る!
[オランダ]PostNL 1994年上場
[ドイツ]ドイツ・ポスト 2000年上場
一度ははまった切手収集
[リスク4]ユニバーサルサービス
[リスク3]日本郵便への「ミルク補給」
[リスク2]ガバナンス
[リスク1]大量の「非正規雇用」の存在
ゆうちょ・かんぽを語る
ゆうちょ株 [ゆうちょ銀行]
[財務分析]海外に活路開けなければ
[ラインナップ] 他社と比べると・・・
[実態調査]店頭に出向いてみると・・・
かんぽ生命
慶応義塾大学総合政策学部教授 竹中平蔵
[物流事業]豪トール社買収し
[郵便事業]グループの足引っ張る
[提携戦略]日本郵便は多くの企業と組む
かんぽの宿は赤字続く
[逓信病院]減らぬ病院部門の赤字
郵政3株 魅力はどこに?
NTT上場時のような
[検証]あの政府放出株
銘柄比較
どこよりも早い『勝手四季報』
アナリスト、ストラテジストに聞く
買いますか 買いませんか 日本郵政株
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内