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郵趣 知られざる切手の世界 一度ははまった切手収集

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郵趣家向けの月刊誌『郵趣』。1946年創刊、2015年10月号で800号を数える(撮影:今井康一)

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「郵趣」という言葉をご存じだろうか。月刊『郵趣』(上写真)はまもなく800号を迎えるが『広辞苑』の第5版に【郵趣】の記述はない。最新の第6版には「【郵趣】切手・郵便物など郵便関係資料を収集する趣味」と書いてある。

1998年に京都大学の1回生向け教養ゼミ(専門講義科目ではないが)で初めて「郵趣ゼミ」(2単位)を開講した中居文治・九州情報大学特任教授には、満足のいく解説ではないようだ。英語で郵趣を意味するフィラテリー(philately)は切手・郵便物などの「収集」に加えて「研究」をも意味するからである。

「郵趣」は英国王ジョージ5世、エジプトのファルーク王、米フランクリン・ルーズベルト大統領らが趣味にしたことから「趣味の王者・王者の趣味」と呼ばれることもある。

郵趣家にとって、対象は切手にとどまらない。ハガキやレターシート、新聞を包む帯封や、未使用のものだけではなく出された場所や日付のわかる消印の押された切手、封筒なども対象となる。

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