「恵方巻きの販売ノルマを課され、売れ残った分は買い取りを強制された」「バイトを辞めようとしたら、店に迷惑をかけたと高額な損害賠償を請求された」──。
学生生活に支障を来す「ブラックバイト」が急速に台頭している。筆者も参加したブラック企業対策プロジェクトの「学生アルバイト全国調査」(2014年)によれば、希望していないシフトに入れられたことがある大学生の割合が21%に上ることをはじめ、残業代不払いやパワハラなど何らかの不当な扱いを受けている割合が67%に達している。
筆者が大学教員として教え始めた1990年代後半も、学生の多くはアルバイトをしていた。だが近年目立つのは、試験前や試験期間中に勉強できないと悲鳴を上げる学生の増加だ。アルバイトで授業に出られない、試験を受けられず単位を落とす、アルバイトのために就職試験の面接を断念する学生もいる。「このままでは大学教育ができない」と考え、13年に調査を実施した。
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