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はびこる生活保護への誤解 あの芸人の親は不正受給ではなかった

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「生活保護の親を、なぜ自分で面倒見るようなことにできなかったのかというご指摘。すべて自分の認識の甘さ、情けないと思いますし、道義的に人として、まだまだ未熟者だなということを実感いたしました。すみません」

2012年5月25日、吉本興業のお笑いコンビ次長課長の河本準一氏は、涙を流しながら謝罪会見を行った。

河本騒動後、生活保護への風当たりはさらに強まった(時事)

会見によれば、病気で就労が不可能になった河本氏の母親が生活保護を申請したのは1997年のことだ。

当時の河本氏は母親と別居しており、しかも年収は100万円以下で母親を扶養することはとうてい不可能だった。しかし07年前後から人気に火がつき、収入も増加したため、母親が居住している自治体の福祉事務所と相談したうえで仕送りを開始した。収入がさらに増加すると仕送り額も増やしていたという。また謝罪会見後の12年6月には、母親の受給していた生活保護費の一部を返還したと伝えられている。

にもかかわらず「不正受給」だとして批判が殺到した背景には、12年時点で、年収5000万円とも伝えられた河本氏が高級マンションに居住し、高額な物品を購入し、クラブ・旅行などの娯楽にも多額の支出を行っていたことがある。世間の見方は「母親を養えないわけはないだろう」となりがちだ。

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