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就職氷河期世代 引きこもりの憂鬱 進む親の高齢化

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首都圏のベッドタウンに住む40歳代のAさんは、「25年もの間、“履歴書の空白”がある」と明かしていた。筆者にコンタクトを取ってきたのは、2年ほど前。会話を周囲に聞かれることが気になるというAさんの意向を酌んで、筆者のマイカーの中で会った。

「子どもの頃から、ずっと私は世の中の対象外でした。40代になった今も公的な支援対象の上限年齢から外れ、生活保護もおそらく受けられそうにない」

Aさんは中学時代に不登校となり、高校を1年で退学した。両親もそんなAさんの状況に向き合おうとせず、引きこもり生活が始まった。

「私が引きこもった頃はバブル期だったため、両親も羽振りはよかったようです。しかし、当時通った病院の相談機関も支援機関も、“この先どう生きていけばいいのか”という悩みに関し、誰も導いてはくれませんでした」

自分で稼ごうとアルバイトや派遣で収入を得るようになるものの、立ち話程度の面接で採用されるようなところばかり。一般的な就職活動の経験がないまま、がむしゃらに働き続けてきた。

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