アラサーのための戦略的「人生相談」--会社を辞めるかどうか、悩んでいます
戦争に勝つためには、「己を知り、相手を知る」ことが肝要です。己を知るための第一は、「目的/目標の設定」。次に、目的遂行のための領分(ドメイン)と、そこで戦いに使える武器などの戦力を見極めること。戦力が無尽蔵ではない以上、すべてに勝つのは無理だとわかる。やることの優先順位を考えざるをえない。また、使える戦力を、どの段階で、どの順番で使うかを誤ると負ける。
どんな戦力が必要かは、戦いが始まらないとわかりませんが、いずれにせよ人生という戦いで勝利するためには、できるだけ多くの戦力が必要。つまり「自己投資」が不可欠になります。
ただし、自己投資というのは、自分の能力を伸ばすことだけを指しているのではありません。言うまでもなく、「転機」をもたらすのは、自分の周囲にいる他者です。となるといい友人関係がない人には、転機は訪れないということになりますね。
いい友人関係、というのは単なる遊び仲間とは違います。あなたが、あなたの周囲の人からどれだけの信頼を勝ちえているか、という問題なのです。言い方を換えれば、「自分ブランド」が確立しているか、ということが問われるんです。「信頼」とか「信用」と一言で言いますが、これは長年の蓄積によってしか生まれません。
ちなみに、スポーツマンを英英辞典で引くと、「Dependable なGood Fellow」つまり「頼れるいい仲間」と書いてあります。日本の国語辞典には「運動能力に秀でた人」なんて書いてあって、この差に愕然とします。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」と言われるように、人は誰でも苦しいときに楽なほうをイージーに選びたくなるものです。どんなに隠そうとしても、それは必ず周りにバレてしまいます。しかも、一度安易な道を選んだり、逃げたりすると癖になります。いわゆる「逃げ癖」です。これではとても「信頼できる人」というブランドにはなりませんよね。