日産が満を持して投入、EV「リーフ」の実力

日産が満を持して投入、EV「リーフ」の実力

いよいよと言うべきか、ようやくと言うべきか。3日、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」が正式発表された。最初にメディアにお披露目されてから1年半近く。発売直前まで新車を公開しない業界にあって、リーフは異例の展開だった。

その間、日産は自治体との連携や充電器などのインフラ整備を推進。トヨタ自動車、ホンダが2012年の参入を発表するなど、ライバルもEV戦略を少しずつ具現化し始めた。EVに対する社会的機運を高めたうえで、いち早く量産に乗り出す。EVのリーダーを目指す日産の戦略は、今のところ見事にはまっている。

三菱自動車の「アイ・ミーブ」など既存のEVとの違いは、大きく二つある。一つは小型車でなく、ボリュームゾーンの中型車(Cセグメント)として投入していること。もう一つは当初から量産化を狙っていることだ。日産では10月から生産を開始した追浜工場(神奈川)のほか、米英でも生産を計画。12年には年25万台の生産体制を整える。

低価格化への高い壁

「(EVの燃費に当たる)電費に関しては、他車の追随を許さない」。リーフの車両開発責任者の門田英稔氏はそう胸を張る。

バッテリー、モーター、インバーターというEVの三つの基幹部品を内製したうえで(バッテリーはNECとの合弁)、開発の初期段階から部品メーカーが参加。「軽量化と原価低減を両輪で回した」(同氏)。

開発に参加したメーカーの首脳は「リーフへの供給は正直赤字。ただ参加しないと次世代車の技術が蓄積できない」と打ち明ける。ギリギリの開発で低電費化と1台376万円(補助金を含めると299万円)という価格を実現した。

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