食卓は学校である 玉村豊男著
イタリア人は「人生に必要なことは、みんな食卓から学んできた」と言い、フランス人は「世界でいちばん食卓についている時間が長い」と自慢する。ひるがえって、現代日本人の食事にかける時間は、何とも短いようだ。
各国の食の社会的、文化的な背景には興味が尽きない。バイキング料理はスウェーデンのスモーガスボードが発祥で、単なる食べ放題とは似て非なるもの、日本の温泉宿で当たり前のように刺し身の出されるわけ、社会が近代化すると「温かい・柔らかい・甘い物」が好まれる理由など、話題は縦横無尽にして彫りが深い。
食をライフワークとする著者が、会話を楽しむ食卓の大切さを語りかける。
集英社新書 756円
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