ちなみに、設定画面には「サングラスは非対応」と書かれていたが、手持ちのサングラス2本を試してみたところ、どちらも色がついていないメガネと同様、普通に登録することができた。そのままロック解除も試してみたが、顔の認識もスムーズだった。サングラスは、色が薄く目が透けて見えやすい青いものと、比較的色が濃く目がほとんど見えない茶色のもので試している。
ただし、上記はあくまで筆者の環境での話。持っていたサングラスがたまたまFace IDと相性がよかっただけの可能性もある。設定時の画面に非対応と出ている以上、登録できないものがあることは念頭に置いておきたい。それでも、登録できるサングラスがあるのは、日差しの強い夏場にかけることが多い人にとって朗報と言えるだろう。少々手間はかかるが、再登録は可能なため、利用頻度の高いサングラスは試してみる価値がある。
スムーズなロック解除が可能になるマスク着用時のFace IDだが、マスクをしていない状態と比べると、メガネあり、なしにかかわらず、認識に少々時間がかかることもある。目の周りの情報だけを使うため、照合の処理が複雑になるのかもしれない。通常のFace IDと同様、失敗することもある。その確率を減らしたいときにオススメなのが、次に紹介するApple Watchを登録する方法だ。
Apple Watchでのロック解除を設定しておく
マスク着用時にFace IDの認証をスキップする方法としてiOS 14.5で導入されたApple Watchでのロック解除だが、iOS 15.4でマスク着用時Face IDが導入されたあとも、機能としてそのまま残っている。対象となるのはwatchOS 7.4以降がインストールされたSeries 3以降のApple Watchに限定されるが、比較的安価なApple Watch SEも含まれているため利用がしやすい。
設定方法は次のとおり。iPhoneとApple Watchがペアリングされた状態で、「設定」の「Face IDとパスコード」をタップし、あらかじめ設定したパスコードを入力する。この画面を下方向にスクロールして、「Apple Watchでロック解除」の欄にある「Apple Watch」(自分で設定したApple Watchの名前が表示される)のスイッチをオンにするだけだ。
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