iPhoneの顔認証がついに「マスク着用に対応」 「Apple Pay」やアプリのロック解除も可能に

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この機能が有効になっていると、マスク着用時やサングラス着用時にFace IDの認証が失敗した場合でも、Apple Watchでロック解除の設定が優先され、自動的にiPhoneのロックが解除される。Apple Watchでロックが解除されると、Apple Watch側に通知が届くため、マスク着用時のFace IDが成功したのか、Apple Watchでロックを解除したのかがわかりやすい。Apple Watchのボタンをタップして、iPhoneに再ロックをかけることもできる。

マスク着用時のFace IDと併用がおすすめ

マスク着用時のFace IDと併用しておけば、それだけ成功率が上がるため、ロック解除の手間を省きたい人はぜひ設定しておきたい機能だ。

マスク着用時Face ID設定後も、Apple Watchでのロック解除は引き続き有効。こちらも設定しておきたい(筆者撮影)

冒頭で述べたとおり、マスク着用時Face IDはiPhone 12、13シリーズ限定の機能だ。Face IDを採用したiPhoneには、iPhone XやiPhone XS、XRシリーズ、iPhone 11シリーズがあり、非対応の端末も意外と多い。これらの端末を利用している人にとって、Apple Watchでのロック解除は引き続きマスク着用時にロックを解除するための唯一の手段だ。

ただし、この機能はマスク着用時Face IDとは異なり、Apple PayやApp Storeでの認証や、アプリのロック解除には利用できない。あくまでiPhone自体のロックを外すための手段に限定されるため、利便性はマスク着用時Face IDよりは低くなる。Apple Payでの支払いはボタンのダブルクリックだけで認証が済むApple Watchを使うなど、ユーザー側の工夫も必要になることは覚えておきたい。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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