マキタスポーツ「20代の挫折」経て気づいた才能 器用さを褒められても素直に受け止められず

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そのときたけしさんに「アンちゃんみたいな器用な奴ってのは、もっとむちゃくちゃなことやったほうがいいぜ」みたいなことを言われたんです。すごくうれしかったけど、僕は賢くないから「器用」って言葉を悪い意味で受け取ってしまった。

でも、冷静に考えたら僕の特徴って確かに器用なところで、そこもちゃんと伸ばせばよかったのに、しばらく無茶なほうだけを走らせようみたいになった時期がありました。ライブでもひどいことばっかりやってましたね、内容はLEONではちょっと言えないような(笑)。

──それは気になります(笑)。

マキタ:その頃、今の妻と授かり婚をすることになって、浅草キッドのおふたりに「結婚します!」って報告したら「お前がその気なら、もう1回オフィス北野に話をする」って言ってくれて。それじゃお願いします!って、今度はめちゃくちゃ素直にお願いしました(笑)。

──2度目の正直ですね! この頃、ロックバンドの「マキタ学級」を結成されたんですよね。

マキタ:一度挫折はしましたけど、「バンドを使ったオトネタをやる」って構想はずっと持っていて、31歳でオフィス北野に入るし、今だと思って。芸人仲間に「子どもができたから結婚する。だからバンドやる」って言ったら「最後何つった!?」って驚かれましたけどね(笑)。

当たり前ですよね。授かり婚するからバンドやる奴なんていないから。「マキタ学級」は、ライブハウスだけでやる一夜限りのパフォーマンスがメインで、間には作詞作曲した歌とか、芸能ネタを挟んだりしてました。

女性のほうが社会と関わることに慣れていると思う

──水道橋博士さんに「才能が渋滞してる」と言わしめたのをはじめ、マキタさんは多才と評されることが多いですよね。そういう評価についてはどう思っていますか?

マキタ:僕は、本当に何もできないんですよ。家族から「あんた何もできないね」っていつも言われるくらい。本書いて、俳優やって、ライブやって、幅があるから多才に見えるけど、それ以外全部ダメ。それのどこが多才なの?って自分では思います。一緒に暮らしたらすぐわかると思いますよ(笑)。

次ページカッコよく見られたい気満々です(笑)
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