頭のいい子が育つ「算数パズル」知ってほしい魅力 能力を伸ばす以上に「考えることを好きにさせる」
答え
重い順に
1位 いちご
2位 さくらんぼ
3位 ラズベリー
4位 ブルーベリー
問題文のなかに、ブルーベリーの重さについてのヒントがなかったことに、気づいたでしょうか。このパズルは、それがなくても、ブルーベリーの順位が決まるところが面白さの1つです。大人でもかなり手こずる、難易度が高めのパズルですが、重さを比べる算数パズルに親しんでいる子なら、解くことができます。
一般に、4つの重さの違うものを重い順にA、B、C、Dとすると、重さは
A>B>C>D
と表せます。
これらから2つを選んで組み合わせたとき、いちばん重い組み合わせと2番目に重い組み合わせは、
いちばん重い組み合わせ A+B
2番目に重い組み合わせ A+C
で、これ以外はありえません。
条件を絞っていくことで「これ以外ない」答えに
問題文を見ると、「いちごとさくらんぼをのせたときがいちばん重く」とあるので、いちごとさくらんぼのどちらかが1位の重さで、もう一方が2位の重さとわかります。
問題文の続きは「いちごとラズベリーをのせたときが2番目に重く」とあるので、いちごとラズベリーのどちらかが1位の重さで、もう一方が3位の重さであるとわかります。
以上2つの条件から、いちばん重いのがいちごで、2番目に重いのがさくらんぼ、3番目がラズベリーと確定します。のこったブルーベリーは「4位」以外にありえないとわかります。このパズルには、条件を絞っていくことで「これ以外ない」という答えにたどり着けるという気持ちよさがあります。
さて、最後に1つ、大事なことをお伝えしたいと思います。
算数パズルは、パズルを解いて能力を伸ばすということ以上に、考えることを好きにさせることが目的です。その点で最も大事なのは、保護者の言葉です。
引っかかっているときに、気ぜわしく「ほら○○でしょ」と、答えに導こうとあせったりせず、子どものペースで考えさせる。また「何でわからないの」とか「何回いえばわかるの」などと、感情的な言葉や否定的な言葉で追い込むことは、まさに「伸びる芽を摘み取る」行為です。
やる気の中で、のびのびと解かせる。これが大切です。
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