頭のいい子が育つ「算数パズル」知ってほしい魅力 能力を伸ばす以上に「考えることを好きにさせる」

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1つひとつ考えていくことで答えにたどり着いていきます(写真:MillaF/PIXTA)
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多くの子どもが自分からやりたがり、夢中になって取り組んで、解けた喜びを「できた!」と声に出して表現する。算数が好きになり、考えることが好きになる。
自身が主宰する学習教室「花まる学習会」で、一貫して教育の中心に算数パズルを据えてきた高濱正伸氏。著書『考える力がつく 算数脳パズル なぞぺー①改訂版』より、オリジナルの算数パズル「なぞぺー」の一部を紹介します。

大人でも即答に詰まるような難易度に

これまで、たくさんの優秀な方々にお目にかかる機会がありましたが、子どものころ、論理パズルや思考ゲームなどの算数パズルが大好きだった、という人は少なくありません。考えることが好きになったり、あるいは、どうしても自分で解きたいという気持ちを持つようになったりしたきっかけに、算数パズルがあったのでしょう。

パズルは大人にやらされる「勉強」ではなく、遊びですから、多くの子は自分からやりたがります。パズルが解けたときの「できた!」という喜びは、まさに遊びの中での感動です。それは親や先生にやらされている「勉強」で得られるものとは、比べものにならないほど大きいのです。この感動が、子どもたちが考えることが好きになっていく原動力になります。

ここでは、「なぞぺー」の中から、重さを比べる算数パズルをいくつか紹介したいと思います。おもに小学3年生までを対象にしたものです。

小学3年生までが対象のパズルだからといって、あなどってはいけません。

算数パズルの面白さの1つは、小学生にもわかるロジックを組み合わせていくことで、大人でも即答に詰まるような難易度のものができるということです。本稿では、親子で楽しんでもらえるよう、中程度以上の難易度のパズルを紹介します。

大人が真剣に算数パズルを解く姿を子どもに見せることは、子どもにとてもいい影響があります。

(外部配信先ではパズルの問題や解答などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

(画像:『考える力がつく 算数脳パズル なぞぺー①改訂版』(草思社)以下同

第1問 AがBより重いとき、このようにかたむくしくみになっています。(上の図)

下の図のA、B、C、Dの中で、いちばん重いものに○をつけましょう。いちばん軽いものに×をつけましょう。

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