いかがでしょうか。環境が僕らに与える影響って、実はとても大きいんですよね。僕は、東大合格者やその後の人生で活躍する人材が多い学校に行ったりその学校の先生方と話したりする機会が多いのですが、やっぱりそういう学校で感じるのは「環境のよさ」です。
授業の質が高いとか、使っているテキストが高度だとか、そういうのはもちろんあるのですが、でも何よりもすごく単純に、「当たり前のレベルがとても高い」んですよね。
きちんとニュースを見たり新聞を読んだりしているのは「当たり前」。ちゃんと自分の将来のために勉強するのは「当たり前」。大多数が当たり前のようにレベルが高いから、自然と自分のレベルも上がっていくということです。
なぜ進学校の生徒がちゃんと勉強するのかと言えば、周りがみんな勉強しているから。周りの環境によって、自然に頭がよくなっていくというわけです。朱に交われば赤くなる、という言葉があります。自分が仲良くなる人がどんな人なのかによって、自分の資質も変化するということです。
実はこれは日本だけの言葉ではなく、アメリカでも有名な起業家のジム・ローン氏が「あなたの周りの5人の平均があなたである」と発言しており、これは「5人の法則」という名前で世の中に知られています。
自分が親しい5人の友だちをあげたときに、その人の年収や学歴・性格の平均が自分の数字になる、というものですね。これらの言葉はやっぱり正しいのではないかな、と僕は思います。自分の頭を良くしたいのであれば、自分の周りを頭がいい人で固めればいいというわけです。
ちなみに、東大生に東大に来た理由を聞くと、割と多くの人が「東大に来たら、優秀な友だちができると思ったから」と語っています。これは、東大生が環境が人を作るということをよく知っている、という裏付けかもしれませんね。
「学校」の価値は授業だけなのか
さて、オンライン授業が広まって、「学校」の価値が問われるようになりました。オンラインで人と話すのが当たり前の世の中になっているのであれば、オフラインで、毎朝満員電車で通学しなければならない学校っていらないんじゃないの?という意見を耳にするようにもなりました。
でも、学校の価値というのは授業だけではなくて、比較できるというところにもあるんですよね。同世代の人間同士が集まって、互いに影響を与え合う。隣の席の友だちと話して「彼がこうしているから自分もこうしよう」「彼女と同じくらい勉強しよう」と、そんなふうに自分と他人を比較できるところに、学校の価値というのがあるのではないでしょうか。
だからみなさんも、よかったら「環境」を意識して、自分を他人と比較できる環境に身を置いてみてください。「自分と他人は違うんだ」と考えるのは悪いことだとは思いませんが、もしかしたら自分の成長を狭めてしまう側面もあるかもしれません。
頭をよくしたかったら、まずは環境を変えてみる。これはとても重要な考え方なのではないでしょうか。
第1回記事:東大生直伝「成績上がる子」見抜くただ1つの質問
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