「なんとなく亜鉛サプリを飲む人」に潜む危険性 必要な栄養素をサプリで補うのは正しいが…

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もう少しリーズナブルにサプリメントを利用したいという方は、職場やお住まいの地域の定期健康診断の結果通知表を見てください。

結果通知表にはたいてい、参考基準値でわかる主な病気が記されていますが、実際にはもっと多くのことがわかるのです。

たとえば、アルカリフォスファターゼ(ALP)は、主に肝臓や骨に含まれる酵素です。

そのため、血液中のALPの値は、通常は肝臓や胆嚢(たんのう)、十二指腸などの臓器に異常があるかどうかを判断する目安として利用されるのですが、実はこれは、亜鉛の量を判断する目安にもなります。

ALPは亜鉛を必要とする酵素であり、亜鉛が不足している状態だと値が低くなるからです。ほかにも、健康診断の数値からは、病気の兆候だけでなく、さまざまな栄養素の状態を知ることができます。

健康診断の結果でわかる「不足している栄養素」(筆者作成)

ラベルに書かれている「含有量」に注意

なお、サプリメントを購入する際には、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしてください。亜鉛のサプリメントであれば、材料から亜鉛を抽出し、加工して作るのですが、その過程で、どうしても成分が壊れたり、失われたりしてしまいます。

亜鉛製剤のような医薬品は、第三者による審査が必要ですが、サプリメントはあくまでも「食品」として扱われるため、メーカー側には、基本的にはできあがった製品に亜鉛の成分が入っているかどうかを調べる義務はありません。

商品のラベルに書かれている含有量は、原材料の亜鉛含有量であることが多く、できあがった製品には亜鉛がまったく含まれていないこともあるのです。

もちろん、中には、第三者のチェックや自己チェックを行っている良心的なメーカーも存在しますが、その分コストがかかるため、価格も少し高くなりがちです。

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