面接でアウト判定される「残念な就活生」の共通点 コミュニケーション力不足で「会話が弾まない」

✎ 1〜 ✎ 715 ✎ 716 ✎ 717 ✎ 最新
拡大
縮小
オンライン面接が一般的になった就職活動。企業の採用担当がマイナス評価をする学生の共通点とは?(写真:Taki/PIXTA)

HR総研が2021年12月に実施した「2022年&2023年新卒採用動向調査」によれば、「2023年新卒採用の選考面接を開始する予定月」は大企業で「2022年3月」と「2022年4月」がピークで各24%である。

中堅企業では「2022年2月」が最も多く24%、中小企業では「2022年3月」が20%である。つまり3月の段階でかなりの数の学生が面接を経験している。そしてほぼすべての企業でオンライン型を取り入れていることがわかる。

面接で高い評価を受けた学生もいれば、低い評価の学生もいる。高評価の学生の特徴については2月24日の本欄「採用担当に好印象『面接で評価が高い学生』の特徴」で紹介した。今回は、低く評価される学生について説明してみたい。

調査データは、HR総研が2021年6月に実施した「2022年&2023年新卒採用動向調査」の「面接の際の学生の態度、回答内容等で、低い評価となるのはどんな学生か」である。

表情がなければ会話は成立しない

面接は会話によって成立し、会話は言葉のキャッチボールを意味する。ただ言葉だけが行き交うのではない。言葉と共に感情も行き来する。バラエティ番組を観ると、ボケやツッコミが飛び交い、笑ったり怒ったりと表情が豊かだ。表情は感情を相手に伝える。

『就職四季報』特設サイトはこちら

表情がないと、言葉があっても感情を共有できない。相手は否定的な感情を持つようになる。逆に、笑顔やうなずきなどの所作は相手への同意を伝え、好感度が高くなる。

人事がマイナス評価を下すポイントは明確。以下に紹介しよう。

「笑顔や元気のない学生」「挨拶がない」「棒読み的な返答」「声が小さい」「目を伏せる」「やる気が感じられない」

次ページオンライン面接への不慣れと油断
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT