物価高でピンチ?「100均」は今のままいられるか 別業種からのラブコールの裏に見える危機

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さて、「少量でいいもの」の代表は食品だ。少しあればいいスパイスや製菓材料なら、割高でも小サイズを買うほうがムダがないという意味だ。逆に言うなら、100円ショップで食品を買うメリットはそのくらいしかなかったからだ。

レトルト食品なら100円を切るPBもあるし、ペットボトル飲料や菓子類もドラッグストアのほうが安く買える。これまでポイントもつかずセールもない100円ショップで食品を買うメリットは限りなく低かったのだが、今後は形勢逆転があるかもしれない。そのカギは、相次ぐメーカーの食品値上げ宣言だ。

値上げ予定の食品は100円ショップではどうなるのか

セリア以外の大手100円ショップでは実に幅広い食品を扱っている。2022年から値上げが本格化している食品のうち、冷凍・冷蔵品を除くとだいたいこんな顔ぶれだ。

・小麦粉、パスタ
・調味料(醤油・マヨネーズ・ケチャップ・ソース・ドレッシングなど)
・パスタソース、カップ麺、袋麺、ふりかけ、お茶漬けの素・即席みそ汁、缶詰
・ペットボトル飲料、コーヒー

結論から言えば、メーカーにこだわりがなければ、値上げ予定カテゴリーの食品はほぼすべて100円ショップでも買うことができる。

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ではその価格差はどうか、いくつかの店をまわって調査してみた。まず、高騰が懸念される小麦粉は、同じメーカー物で100円ショップでは500gのものがスーパーでは200円以上で売られていた。これなら十分優位性がある。パスタは太さと分量がかなりバラバラだが、100円ショップでは400~500g入りが多かった。イオンでは500gで98円があったので、こちらは微妙な勝負。

逆に少量サイズしか売っていなかったのが、しょうゆ、ケチャップ、マヨネーズ。これらはディスカウントスーパーかドラッグストアで、レギュラーサイズを買うほうがよさそうだ。

同じメーカー物でも、スーパーと100円ショップで明確な分量差があったのが、お茶漬けの素。100円ショップでは4袋入り、スーパーでは8袋入りで198~218円と、分量が倍で価格も約2倍とわかりやすい。この先値上げされるとすれば、100均で2袋買ってトントンか。

カップ麺の「カップヌードル」は、100円ショップで買えたのは、通常サイズの8割入り(57g)で、同じものがスーパーでは108円だった。価格差はあまりない。もし、スーパー店頭で値上げ対象になれば、100円ショップで買うほうが賢いとなる。

スーパーやドラッグストアの店頭で、各メーカーの食品がどの程度の値上げになるかはこれからだが、今まで98円という値付けをされていたものが100円を超えてくるようなら、100円ショップで買ってもいいことになる。200円300円500円商品が増え続ける100円ショップとはいえ、食品をいきなり200円には上げにくいからだ。

ただし、内容量は100均仕様となるので、内容量は若干削られそうだ。とはいえ、食品値上げが100円ショップをも苦しめることは想像にかたくない。食品インフレにいつまで耐えられるか。そこも注視していきたい。(※記事内価格は税抜き)。

松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

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まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

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