東大生が断言「結果出る子」「出せない子」決定的差 「用が済めば早く帰る子は受かる」と言われる訳

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このエピソードで注目するべきは、「切り替え」という点です。この漫画で書いている通り、東大生はメリハリをつけて物事に取り組んでいる場合が多いです。

僕も多くの学生に勉強を教えていますが、頑張っているはずなのに結果が出ない、と嘆いている人は「時間の使い方」がうまくないという場合が多いんですよね。例えばスマートフォンをだらだらといじってしまって無為に時間を浪費してしまったり、友達とだらだらしゃべっている時間が長かったり……。

「自分がメリハリをつけられるタイプかどうか」が気になる人は、一度自分の1週間の時間の使い方を書いてみてください。「時間がない」と嘆いている人であっても、わりと「用途不明の時間」「何をしているか説明できない時間がある」という場合があるはずです。

僕の感覚だと、だいたい週15時間以上そういう時間があるという人は要注意です。1日2時間以上は「無駄にしてしまう時間」があるわけですから、ほかの人よりも結果が出にくくなってしまうのは当たり前ですよね。

「結果が出ない」「時間がない」と嘆いている人であっても、こういう「無駄な時間の使い方」をしてしまっている場合があるはずです。これでは結果が出ないのも当然ですよね。

リフレッシュの時間と無駄な時間は違う

もちろんリフレッシュの時間は重要です。僕だって趣味の時間をきちんと取らないと生きていけないタイプの人間で、ゲームが大好きです。ただ、リフレッシュの時間と無駄にしている時間は大きく違います。リフレッシュという「目的」があるのであれば、それは無駄ではないですし、睡眠とか食事とかと同じく人間に必要な時間でしょう。

「後から振り返ったときにこの時間は何をしていたのか思い出せない」「なんとなく時間が過ぎてしまった」というような時間というのは、目的がない状態ですよね。リフレッシュという目的すらないから、リフレッシュすらできていないわけです。

頭のいい人は目的意識がしっかりした人だと言えます。そして時間の使い方がうまい人は、その時間の目的をしっかりと定義できる人なのです。

だからこそ皆さんにおすすめなのは、毎週自分のタイムスケジュールを考え、そのタイムスケジュールどおりに進んだかどうかをチェックするということです。

次ページ予定どおりにいかなくてもメリハリがつけられる
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