専業主婦歴6年の私にできる仕事は?

仕事ブランクが長い人の復帰対策

そして、I.R.さんご自身としてもはたして、どのようなスタンスで仕事を探されるのか。たとえば今までの経験や年齢を考えて、「それなりのポジションと待遇の仕事」を探すのか、それとも新人プラスアルファ同様の扱いでかまわないので「とにかくスタートしたい」のかによって、求職の難易度は異なってきますよね。こちらも前者はハードルが高く、後者であれば当然、ハードルは下がります。

また、成長中のベンチャー企業のように慢性的に人手不足の状態であり、気の利いた経験者であれば重宝されるような環境も依然としてあります。私がかつて所属していたベンチャー企業でも、家庭の事情で夕方5時には切り上げて帰宅される方が複数おりましたが、かけがえのない戦力として活躍していました。

休職期間にスキルを維持、強化していたか

さて一般的に一定期間、仕事から離れていた方の復帰の明暗を分ける大きな要素は、かつての仕事内容や密度もさることながら、休職期間にどの程度、スキルをキープしていたか、さらには強化していたか、または復帰にあたってのリハビリは十分か、最新情報の収集は十分か、だと私は考えています。

詳細はわかりかねますが、I.R.さんのご経歴を拝見するに、職場こそ4社経験されていますが、コアとなるスキルや経験は「語学と事務処理能力」で、かつ人前で話すことにはおじけづかない前向きな性格をお持ちなのかと勝手に推測しております。

さて、前向きついでに話を続けますと、語学や事務処理能力というのは、多くの企業で必要とされている普遍的に通用しうる能力ですので、まずそれらのスキルを活用できる仕事は多いと思います。

そのような状況で、今からまったくの未経験分野(たとえば営業や開発など)へ行くのか、それともすでに知識や経験としてお持ちの語学や事務職という切り口で探すのか、という道が考えられますが、6年間仕事を休まれていた前提ですので、後者の道がご自身にとっての負担も考えた際には得策だと思われます。

その中で重要なのは、休職期間にどの程度、それらのスキルが維持されているかです。当然、フルタイムで勤務していた頃より時間的な投入は不可能だと思いますが、たとえば語学力キープのために何かされていて、以前と同等程度のスペックを維持しているのであれば、選択肢は広がるでしょう。事務処理能力についても同様です。

SEやいわゆる士業といった専門職では、休職期間もスキルを維持されている方が多く、スキルの鈍化をおそれて、なるべく早く復帰を希望される方が非常に多いのですが、意外と一般事務などの方は、この「スキル維持」を忘れてしまっていることが多い印象です。

しかしながら、語学力や事務処理能力といった「基礎的と思われているようなスキル」であっても、決して一夜にして身に付くものではありませんので、それらの経験はI.R.さんにとっての基礎能力であり、また武器のはずです。まずはそれらのコアスキルの維持および向上を念頭においてください。

次ページ経験やスキルをベースにどこで勝負ができるかを考える
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