転職エージェントの食い物にされる人の典型特徴 悪魔も天使も存在すると心得ておく必要がある

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では、転職を考えている人が“転職ステージ0”で取り組んだほうがいいことは、何でしょうか。それは、自分自身の“本音”を磨き、自分の目的地がわかった状態になることだと私は考えています。

「なんだ、そんなことか」と思ったかもしれません。たしかに「自分の本音を知って、転職してまで得たいものを明らかにする」なんて当たり前のこと。ただ、これが難しいのです。いまの会社の仕事や上司への不満で“本音”が曇っていると、冷静に考えられているようで考えられていません。「今よりましな職場」程度のことしか思いつかないこともままあります。

ネガティブな本音と向き合う

会社で感じているモヤモヤやイライラ、ときには寂しさや悲しさは何なのか。ネガティブなものとして蓋をしていた感情は、本音のうずきとも言えます。これに向き合うことが転職後「も」うまくいく人が無意識にやっている“転職ステージ0”の過ごし方です。

転職活動は同僚に相談もできなので、1人ではうまく“転職ステージ0”を過ごせない場合もあるでしょう。そんなときにも手段はあります。

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キャリアコンサルタントや最近増えているキャリア相談サービスに、お金を払って相談してみることは有効な手段の一つです。もちろん転職エージェントと同じように相性はあります。しかし、こちらは身銭を切っているため、キャリアの専門家を味方につけられます。無料で動いてくれる転職エージェントと違い、自分でお金を払っているので「この人は信用に足る人物か」と厳しく見極める意識も働くでしょう。

転職エージェントをはじめとした転職サービスは、質は上がり量もどんどん増えています。それに連れキャリア相談サービスも増えました。もしも今、身の危険を感じるほどの会社にいて転職をためらっているのなら、退職代行を使って身を守ることだってできます。

会社も、上司も、転職エージェントもぜんぶ“ガチャ”です。そんな“ガチャ”に一喜一憂するばかりでは、出たとこ勝負の運次第の人生にしかなりません。

佐野 創太 「退職学 ®」研究家

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さの そうた / Souta Sano

1988 年、静岡県浜松市生まれ、神奈川県横浜市育ち。慶應義塾大学法学部政治学科卒。 経営者の父と人事担当の母から、退職トラブルなどの人の悩みを聞きながら育つ。2012年、大手転職支援会社に新卒で入社。シンクタンクに転職するも1カ月で早期退職し、無職に。新卒で入社した企業に契約社員として出戻り、新規事業責任者として求人サイトを立ち上げ。介護離職を機に 2017 年「退職学 ®」の研究家として独立。これまでに1000名以上の働き方相談を実施し「退職後も声をかけられる人」を育てる。退職者の本音に触れる立場から、退職者をファンにする「リザイン・マネジメント」を提供。妻と子どもの3人暮らし。(Twitter:@ taishokugaku)

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