中韓の「反日」に、どう向き合うか?

第2回 ナショナリズムは「3つのベクトル」で考えよう

ある意味で言えば、それは歴史のプログラムですから、それについての了解点がまだできてないのであれば、話し合わなければいけない。

一部、できているにも かかわらず、それでも理解し合っていないのであれば、それはそれできちんと議論しなければいけないと思います。それがベクトルのひとつ目。

友好的な層が多い

2番目のB層は、普通の人の普通の付き合いです。

たとえば中国の社会科学院が以前、日本人に対するアンケート調査を全国的にやったことがあるんです。社会科学院というのは研究者の集まりですね。そこの日本研究所がやった。各省、あるいは年代別、知識人別、職業別などにやりました。3万人をベースに声を拾って、抽出して、分析をした。

いろんな形の結果が出てるんですけれど、6割以上の中国人が、日本人は嫌いだ、日本人は信用しないと答えました。しかし3割くらいの人の答えは、日本人は信用できる、日本人と仲良くできるという。

で、その答えを見ていくと、日本人に友好的なその3割くらいの人のほとんどは、日本人の友だちを持っている人、日本に行ったことある人、日本と交流がある人なんです。ところが、日本人が嫌いな人たちのほとんどは、日本人なんかまったく知らない、話したこともない、付き合ったこともない、と言う。

ここに重要なカギがあると思うのです。普通の人との普通の交流があり、仕事やいろんな分野で付き合う。そうすると、必ず相互の間に、もちろん批判も起こるけれど、しかし「そうか」っていう肯定も起きるんですね。それが2つ目のB層です。

3つ目のC層というのは、どこの国にもいる、深く考えないで嫌悪だけをむき出しにするような人たちです。中国で言えば、日本がこういうことを言ったとなったら、あるいは中国政府がちょっとあおったら、暴動まがいのデモをやって、「シャオリーベン(小日本)、シャオリーベン」って叫びながら日本のスーパーを襲って、モノを盗むわけです。

言葉は悪いですけど、チンピラのレベルですね。もちろん日本にも、同じようなレベルの、ヘイトスピーチ的な動きもあるわけですね。

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