中年ゆえに陥る「キャリア迷子」を抜け出すコツ やりたいことがない時に自問したい2つの質問

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このような「キャリア迷子」に陥ると、やりたいこと探しに悩んでしまいがちです。でも自分の中から沸き立つような「やりたいこと」なんて、ある人はあるし、ない人はない。それを無理に決めてかかる必要はないと思います。

今やりたいことがすぐに見つかる人とそうでない人は、そもそもタイプが違います。さて、あなたは次の2タイプのうち、どちらに近いでしょうか。

〈自分発信タイプ〉
自分のなかに問題意識があり、それを解決したいと考えています。確固たる価値観があり、物事を判断するときは、自分の内なる価値観に照らして決めていきます。こだわりの強さが信条で、ブレることがありません。責任感と誇りがあり、役割や規律を忠実に守ろうとします。

〈環境適応タイプ〉
外部の状況を柔軟に受け入れられます。物事の判断は、まわりの雰囲気や環境の変化を捉えて決めます。まわりの状況を見ることができ、相手をおもんぱかることができます。
人を育成するマインドが高く、人から感謝されることに喜びを感じます。その性質がポジティブに働く場合は、寛容さがあり、肯定的で面倒見のよさを発揮します。

誰しも両方のタイプが重なり合っているものだと思いますが、より自分発信タイプに近い人は、比較的やりたいことがはっきりしています。

一方で、環境適応タイプに近い人は、自分がやりたいことが明確にわかっていない場合が多いでしょう。その場合には、次の2つの質問でキャリアの方向性が少しずつクリアになります。

やりたいことがないときの2つのヒント

①誰に、何をしてあげたいか?(どうなってほしいか?)

たとえば、「親に恩返しがしたい」みたいなことでもいいでしょう。それがキャリア?と思われるかもしれませんが、人生や生き方こそがこれからのキャリアですから、それでいいのです。

子どもに幸せになってほしいでもいいし、飲食店を応援したいでも、工場を支援したいでもかまいません。会社で上司の役に立ちたいでも、自らリーダーシップを取りたいでもOK。身近な家族のことでも会社のことでも、社会のことでも、どんなレベル感でもいいんです。環境適応タイプの人は、自分がどうしたいかを決めるのが苦手な反面、何かをしてあげる対象を決めると、やりたいことのイメージが湧きやすいのです。

次ページ2点目のヒントは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事