中年ゆえに陥る「キャリア迷子」を抜け出すコツ やりたいことがない時に自問したい2つの質問

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30代後半から50代のミドル世代は、ちょうどキャリアのターニングポイントです(写真:takeuchi masato/PIXTA)
コロナ禍になって以降、人生観やキャリア観が変わったという人が増えています。とくに30代後半から50代のミドル世代は、ちょうどキャリアのターニングポイント。何かを変えなきゃいけない気がする、だけどやりたいことが見つからない──。そんな人は、どうすればキャリア迷子から抜け出せるのでしょうか。『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方』から一部抜粋・編集してお届けします。

「生き方が自由な時代」だからこそ迷う

「あなたのやりたいことは何ですか?」 

こう聞かれて、即答できる人はどれほどいるでしょうか?

私のもとには、これからどんなキャリアを歩んでいけばいいのかわからない、と悩む人がたくさん相談に来られます。そして多くの人が、こんな風におっしゃいます。

「自分にはたいした実績も資格もない」「この歳になったら、いまさら仕事も選べない」「自分が何をしたいのかわからない」「自分らしい働き方が何なのかわからない」

若いころはがむしゃらに働き、覚えることばかりで成長の実感があります。ところが、ある程度の経験を積むと自己成長を感じる機会が減るとともに、自分の伸びしろや、組織内でのポジション、昇進の可能性もある程度見えてしまいます。

そんななかで、なお意欲的に働く同期や、転職や独立に果敢にチャレンジしていく同僚の姿を見て、「自分はこれでいいのか」「やりたいことを探さないといけないのでは」と悩んでしまうのです。

終身雇用が前提のキャリアにおいては、会社の上司や先輩を見ていれば、将来の自分の姿を容易に想像できました。しかし、VUCA(将来の予測が困難)の時代には価値観も働き方も多様化しているので、参考にすべきモデルが見つけられずに漠然とした不安を抱え、ときには過剰に人と比べるようになってしまいます。

とくに、コロナ禍を経てリモートワークや副業が広がり、ますます生き方が自由になった今、自由がゆえに迷ってしまう人もまた少なくないでしょう。

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