中年ゆえに陥る「キャリア迷子」を抜け出すコツ やりたいことがない時に自問したい2つの質問
「生き方が自由な時代」だからこそ迷う
「あなたのやりたいことは何ですか?」
こう聞かれて、即答できる人はどれほどいるでしょうか?
私のもとには、これからどんなキャリアを歩んでいけばいいのかわからない、と悩む人がたくさん相談に来られます。そして多くの人が、こんな風におっしゃいます。
「自分にはたいした実績も資格もない」「この歳になったら、いまさら仕事も選べない」「自分が何をしたいのかわからない」「自分らしい働き方が何なのかわからない」
若いころはがむしゃらに働き、覚えることばかりで成長の実感があります。ところが、ある程度の経験を積むと自己成長を感じる機会が減るとともに、自分の伸びしろや、組織内でのポジション、昇進の可能性もある程度見えてしまいます。
そんななかで、なお意欲的に働く同期や、転職や独立に果敢にチャレンジしていく同僚の姿を見て、「自分はこれでいいのか」「やりたいことを探さないといけないのでは」と悩んでしまうのです。
終身雇用が前提のキャリアにおいては、会社の上司や先輩を見ていれば、将来の自分の姿を容易に想像できました。しかし、VUCA(将来の予測が困難)の時代には価値観も働き方も多様化しているので、参考にすべきモデルが見つけられずに漠然とした不安を抱え、ときには過剰に人と比べるようになってしまいます。
とくに、コロナ禍を経てリモートワークや副業が広がり、ますます生き方が自由になった今、自由がゆえに迷ってしまう人もまた少なくないでしょう。
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