日本人看護師が現地で見たエボラの真実

命がけの覚悟で患者と向き合った1カ月

防護服を着た大滝さん。看護中は凡ミスも許されない (写真:国境なき医師団提供)

エボラウイルスは空気感染しないが、血液や汗などに濃厚接触すると感染の可能性が高まる。

家族に1人感染者が出ると、小さい家に皆で住んでいるので感染してしまいます。お葬式で体を洗う際に接触して感染するケースもあります。ただ、葬式は赤十字が取り行うという啓発活動を進めた結果、そうした感染は減ってきています。

現地では多国籍の外国人スタッフ30名超と約170名の現地スタッフで、病棟を運営しています。職種は医師、看護師、掃除などの衛生管理、物資調達など多岐に渡ります。

防護服は慣れたとしても、脱ぎ着するのに10分弱はかかります。軽いですが密閉しているので、サウナの中にいるような蒸し暑さです。看護行為は1回1時間が体力の限界で、それを1日2~3回行います。病棟外ではカルテを作成するなど事務作業をします。

一作業ごとに塩素水で消毒

ゴーグルが曇ると点滴の際などに医療事故が起きかねないので、そういう時はいったん中止します。夢中になると防護服がずれて肌が露出することもあるので、必ず2人一組で看護し、互いにチェックし合います。また一作業ごとに塩素水で消毒します。看護する側も命がけで、凡ミスも許されません。

週1回は休日があり、治療所から車で10分の所にあるホテルでくつろぐことができます。その時はビールを飲んだり、インターネットをしたりとつかの間の休養を楽しみました。

次ページ帰国の際に空港で言われたこと
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 若者のための経済学
  • 本当に強い大学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ビジネスに効く<br>最強の健康法

現代人の大きな悩みである健康。多忙なビジネスパーソンのため、すぐに実践でき即効性がある健康法を厳選。糖質制限簡易版に加え「ゾンビ体操」「これだけ体操」を大きなイラスト入りで紹介。健康経営、健康ビジネスに踏み出す企業も満載。