エボラ、罹患者は2万人に広がる恐れ <動画>WHOが対策と予算措置を発表
スイスに本拠を置く世界保健機関(WHO)の発表によると、現在西アフリカの4か国で猛威を振るっている、死に至る病、エボラ出血熱は、多くの地域に壊滅的な打撃を与えている。
エボラは西アフリカの4つの国の村々を次々に襲い続けており、すでに3000人を優に超える罹患者が報告されている。
WHOは、この死に至る疫病が恐らくすでに2倍から4倍の数の人に感染しており、伝染の蔓延が食い止められるまでにその感染者数は2万人を超えるだろう、との見通しを発表した。
10カ国以上に広がる恐れ
WHOでポリオ-緊急事態および多国間協力を担当する事務局長補佐官のブルース・アイルワード氏は、次のように語る。
「2万人などという数字は、エボラがいかに流行したとしても予想だにしなかった事態です」
WHOはエボラに対処するための活動資金として5億ドルの拠出を発表したが、この疫病はむこう6カ月から9か月間にわたり、10カ国以上に広がりかねないとの懸念を持っている。
これはもはや西アフリカだけの、ごく限られた地域の問題ではない、とWHOは断言する。全世界の人類の健康上の安全に脅威を与える問題として、国際的な対応が求められているのだ。
アイルワード氏は続ける。「これは大規模な業務運営になります。私たちは、様々な異なった地域の、非常な困難で危険に満ちた状況下で任務に当たっている1万2,000人以上の方々と連絡を取り合っています。費用も非常に膨大なものになります」。