中国と合理的に距離を縮める方法

資源開発は、ここからが「チャンス」だ

2010年に中国の温家宝首相に、レアアースの輸出規制を見直すよう要請した岡田外相。当時も、別のやり方があったはずだ(ロイター/アフロ)

レアアース紛争で中国のWTO(世界貿易機関)の敗訴が確定したのは今年8月のことだ。過去2回のコラム「日本が中国に『貿易戦争』で勝った日」「WTO敗訴『無視』の中国と、どうつきあうか」で、この問題を論じてきたが、今回は、国際商品市況が下落傾向にあるので、やや長期的観点に立った話をしてみたい。

資源は「枯渇しない」

2010年に尖閣諸島沖で漁船衝突事件があった時、レアアース価格は暴騰した。だが、レアアースの資源国は何も中国だけではない。本来は、世界中に「腐るほど」ある。本当のことをいえば「選り取りみどり」であり、経済性を優先させれば良いのだ。

さすがに皆が信じているわけではないが、「中国のレアアース資源は、枯渇が進んでいる」という中国の報道をうのみにしていないか。例えば、内モンゴル自治区の包頭にある白雲鉱山の資源量は3600万トンと試算されている。

それに対し、全世界のレアアース需要は、いいところ12万トン止まりである。と言うことは、白雲鉱山だけでレアアース資源の全世界需要の300年の資源が存在することになる。可採埋蔵量ならば、資源価格が上がればさらに資源量は増える。「資源が枯渇する」という話はウソである。

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