スーパーボウルのTV広告で金融会社の躍進目立つ TVのCMは30秒のスポット広告で最高価格8億円
13日夜に行われた米プロフットボールリーグ、NFLの王座決定戦スーパーボウルで、中継の合間に流れたテレビ広告は、長年のスポンサー企業が多数復帰し昨年より全般に明るいムードとなった。仮想通貨交換業者などの金融サービス会社が輝きを放った。
試合は接戦の末、ロサンゼルス・ラムズが残り時間2分足らずに逆転タッチダウンを決め、23対20でシンシナティ・ベンガルズを破り優勝した。放送したNBCによると、スーパーボウルのテレビコマーシャル(CM)枠は70スポット余り売れ、30秒間のスポットCM料金は最高700万ドル(約8億円)に上った。動画配信のユーチューブによれば、試合当日のスーパーボウル広告のテレビ画面視聴は前年比で35%余り増えた。
今年は初めて暗号資産(仮想通貨)企業がスーパーボウルで広告を流した。仮想通貨交換業者のコインベース・グローバルはQRコードを用いたCMを打ってオンライン上で話題をさらった。何の広告か見つけようとコードをスキャンした視聴者は、新規登録で15ドル相当のビットコインをプレゼントするキャンペーンサイトに誘導された。
仮想通貨取引プラットフォームのクリプト・ドット・コムのCMは、米プロバスケットボールNBAのレブロン・ジェームズ選手を起用。住宅ローン会社のロケット・モーゲージは、女優アナ・ケンドリックさんとマテル社のバービー人形をフィーチャーしたCMで、米紙USAトゥデーのベスト広告に選ばれた。