入社早々転職?「リモートネイティブ世代」の本音 「帰属意識」が持ちにくい若手が抱える不安

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リモートしか知らない人にとって、コロナの終結は大きな転換期なのです。

ただ、リモートネイティブ世代のために、全社的にフルリモートのままというわけにはいきません。会社の生産性向上にはハイブリッド型と呼ばれる対面とリモートの組み合わせも効果的と考えられるようになってきました。リモートネイティブ世代がリモート優先で職場を探すとしたら、それは仕事の選択肢を大いに狭めることにもなります。会社側としても、できればいまの職場で活躍してもらうための工夫を考えたいものです。

「対面ならでは」のメリットが感じられる「体験」を

その方法ですが、まずは職場で「対面ならでは」の魅力を体験してもらうことだと思います。リモートネイティブ世代も学生時代は対面で学習してきました。そこで教師や友人たちと対面で過ごした経験で有意義に感じることはたくさんあったはずです。会社の仕事においても、メリットを感じられる「体験」ができれば、対面に向き合い、退職にもつながりにくくなると思います。

例えば、チームビルディングやコミュニケーションが活発になるなど研修目的のサバイバルゲームで盛り上がる企業があります。いつもと雰囲気がまったく違うミリタリーウェアに身を包めば、誰もがテンションアップしたりします。普段は叱られるばかりの上司や先輩を狙って思い切り連射するなど、ストレス発散にもつながるようです。そこまでのことは無理でも、

・グループワークを交えた会議

・ランチを交えた打ち合わせ

など対面による体験型の機会をいかに提供するかを考え、実行していくことが離職の防止にもつなげられるのではないでしょうか。

人事の世界が注目するキーワードに「エンプロイー・エクスペリエンス」があります。企業を中心に置いた「カンパニー・センタード」から、従業員中心の視点をもつことが大切と言われるように変わってきています。「仕事は対面でやるに決まっている」と一方的に断言するのではなく、「対面にもいいところがあるよ。試しにやってみましょう」と、体験を通じて自らが納得して選べるようにしていく、丁寧なコミュニケーションが重要です。

対面の体験がない人に、自分たちの価値観を押し付けてもうまくいきません。会社側がその視点に立ち、努力すれば、離職危機を乗り越え、お互いの関係性を深める有意義な機会となるのではないでしょうか。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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