「ミステリと言う勿れ」毎週欠かさず見たくなる訳 普通のミステリーとも刑事ものともちょっと違う

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菅田将暉さんの好演が光っています (C)田村由美/小学館(C)フジテレビジョン
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月9『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ 月曜9時〜)が好評だ。原作は田村由美の漫画。2021年暮れの時点でコミックスの累計が1300万部を超えるほどの人気作だ。

主人公・久能整(菅田将暉)は大学生。友達も恋人もいないとはいえ彼なりに快適に暮らしている一市民・整が殺人事件の容疑者になったことをきっかけに警察関係者たちと関わり合う。至極冷静に状況と関係者たちの事情を見極めて、真相を手繰り寄せた整の抜群の洞察力に刑事たちは一目を置き捜査を頼るように。

いわゆる刑事ドラマと言う勿れ

かつて冤罪事件に巻き込まれたせいでやる気のなくなっていた巡査部長・青砥(筒井道隆)、女性であることで現場に参加できずやりがいを見いだせなかった風呂光(伊藤沙莉)、お調子者の池本(尾上松也)と個性的な登場人物たちと整が伴走しながら事件を解決する。そんな1話完結のミステリードラマ……ではない。『ミステリと言う勿れ』は1話完結しないのだ。いわば「いわゆる刑事ドラマと言う勿れ」なのである。

そもそも「言う勿れ」とはミステリーじゃないのか? と言えばミステリーではある。事件のあらましを推理しているから。作家がミステリーの専門ではないという謙遜とそんじょそこらのふつうのミステリーではないという自負が混ざったタイトルなのだろう。多くの視聴者をひきつけるのは、このふつうのミステリーとも刑事ものともちょっと違う味わいである。そしてそれがこのドラマの最大の魅力である。

ちょっと違う味わいのひとつはストーリーが変則的であることだ。第1話でひとつの事件(整が容疑者になる。エピソード1)が解決した後、第2の事件(整がバスジャックに巻き込まれる。エピソード2)がおもむろにはじまった。第2の事件は翌週の第2話へと続き、さらに第3話にも続いた。

次ページ違う味わいをさらに強めたガロ中心のエピソード
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