「量的緩和バブル崩壊」はすでに始まっている 「30年バブル」が終了、長期停滞局面の入口に

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競馬である。

最近のショックなニュースといえば、2018年の有馬記念を勝ったブラストワンピースの引退、ではなく、ブラストワンピースが引退後、種馬になれず、乗馬になるというニュースである。これはブラストワンピース関係者にとってはあまりに悲しいニュースであり、彼のファンにとってはあまりにショッキングだろう。

もう日本の種馬は余っているのである。しかし、ブラストワンピースのようなタイプこそが日本の競馬には不足しているのだから、何としても種馬になって、地方競馬でもいいから走ってほしかった。残念だ。

だから、というわけではないが、私はスタミナのある牝馬に多く出てきてほしい。繁殖牝馬になれる馬は、種馬になる牡馬の100倍いるのだから、繁殖牝馬に底力があり、個性のある馬たちが残っていってほしい。

シルクロードSの本命はジャンダルム

週末のシルクロードステークス(1月30日中京競馬場第11R、距離1200メートル、G3)には、そのような期待が持てる牝馬が多数出走している。故障なく、皆に活躍してほしい。

しかし、私の本命は、牡馬ジャンダルム。彼は母系がすばらしいので、G1を取らなくとも種馬になる可能性があるが、やはり血を広く残すためには3月27日の高松宮記念か10月2日のスプリンターズステークスというG1を勝って繁殖に上がってほしい。

もう7歳だから、今年が最後のチャンスだ。そのためにも、ここを勝ち、高松宮に臨んでほしい。単勝。

大穴は長期休養から復活してきた牝馬エーポス。彼女にも無事に繁殖に上がってもらいたい。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

小幡 績 慶應義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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