阪神・和田監督の「続投劇」でわかるウラ事情 CSで阪神が巨人に勝っても、手放しで喜べない理由

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ただ、和田監督交代の可能性も残したままCSに突入していれば、チームは広島以上に動揺していたことが予想される。関西マスコミにとって、阪神の監督人事は最優先事項だから、連日、次期監督の名前が乱立し、ゲームどころではなかった可能性が高いからだ。

その意味でも、CSが開幕する前に和田監督の続投が正式決定し、チームは落ち着いてゲームに臨むことができたという見方もできる。つまり和田、野村両指揮官の去就を巡ったチーム心理が微妙に絡んだということだ。

さて、CSファイナルステージは阪神が勝ち上がって、巨人との対戦になった。来シーズンも指揮をとる和田監督は「来年は必ず優勝してくれという言葉もいただいた。でもまだその前にやるべきことがある」と打倒巨人を誓った。

レギュラーシーズンは巨人が阪神に13勝11敗と勝ち越している。だが、戦力的には投打にほぼ互角といえるだろう。ここで雌雄を決する焦点は、原、和田監督同士の駆け引きになってくる。

寺尾 博和 日刊スポーツ新聞社大阪本社編集委員

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てらお ひろかず / Hirokazu Terao

てらお・ひろかず 日刊スポーツ新聞社大阪本社編集委員。阪神、近鉄、南海、ダイエーなどを担当、野茂英雄のメジャー行きから現地に派遣される。2004年球界再編を取材、2008年北京五輪、09年WBCなど国際大会などで日本代表チームのキャップを務める。現在は主に東京五輪での野球ソフトボール復活を取材中。ミニストップ社とコラボでオリジナルスイーツ作り、オリジン社と弁当開発を手掛けて全国発売するなど、異色の名物スクープ国際派記者。大体大野球部出身。福井県あわら温泉生まれ。趣味はスポーツ、歌舞伎、舞台鑑賞。毎週木曜日にABC朝日放送「おはようコール」のコメンテーターとしてレギュラー出演。

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