ワクチン3回目「受ける・受けない」プロたちの本音 副反応は?効果は?医療従事者はどう考える
接種を迷っている人の回答には「これまでの接種で副反応がひどかったので、もうつらい思いをしたくない」(36歳・女性・看護師ほか)と、副反応に対する不安の声も多く見られた。
そこで、すでに3回目の接種を終えた人に副反応の実態を尋ねたところ、最も多かったのが「発熱」で、次いで「倦怠感」「接種部位の疼痛」が挙がった。なかには「接種後10時間ほどで40度の発熱があり、関節痛や頭痛も出た。完全に治るまで4日を要した」(35歳・女性・言語聴覚士)という人も。
副反応は1、2回目より軽い
「データ上では3回目の接種の副反応は1、2回目に比べると軽いという数字の裏付けが出ています。特に発熱があったという例は2回目の接種に比べて半数程度と大きく下がっていますね。理論上はワクチンを打つほど副反応は大きくなるはずなのですが、公表されているデータを総合的に見る限りでは、副反応は1、2回目までの範囲内か、それ以下程度に収まっている人が多いようです」
接種後の副反応として、特に若年男性の間ではごくまれに心筋炎や心膜炎が疑われるケースもある。また、10代や20代の若年層は重症化のリスクが低いため、そもそもブースター接種が必要かという声も出ているが……。
「すでに2回接種している若年層の方にとっては、たしかに自分が3回目の接種をするメリットが薄いと感じる人もいるでしょう。ただし、自分が感染の媒介者にならないという意識は重要です。今回のアンケートでも“アレルギーがあり接種できない”といった意見があるように、打ちたくても打てない人もいます。また、若年層の人は“感染してもインフルエンザ程度ですむ”と思っていても、高齢者にとっては生死につながる場合もあるので、周りの人を守るために接種するという意義は十分にあると思います」
接種をするとなるともちろん備えも必要だろう。3回目の接種にあたって注意しておくべきことはあるだろうか。