IKKOさんが「自信がなくなりそうな時」にすること 50代になってからはプラス思考だけではダメ

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私が、30歳で独立した頃は何もかもが自分の責任になって、毎日泣いてばかりいた。でも苦しみの涙を人前で流しすぎてしまうと、人がどんどんと遠ざかっていき、泣いたところで解決することは何もなかったわ。

だから、涙は体の一部。一滴も無駄にしない。そう考えるようにしました。苦しみの涙に使うエネルギーは、「これからどう進もうか」と明るい未来へ向けて使おうと決めたのです。泣いても始まらないから、それよりは一回現状を受け止めて、どうしていくかを考えるほうが、良い結果を生むのではないかと思います。涙は体の一部だから、大切に。

「前向きだけでは進めない」と気づいた

③ 「独りよがり」のプラス思考はダメ

皆さまからよく「IKKOさん、超プラス思考ですね」と言われることがあります。確かに40代ごろまでは、何でもかんでも前向きに捉えていました。

でも、50代に入ってからは、前向きだけでは進めないこともあるなと気づいたの。プラス思考で考える前に、今置かれている現状を一度受け止めてから、「だからどうすればいいんだろう」と考える。

いきなりの肯定ではなくて、意味を把握した上で、今やらなければいけないことを考えていくことがとても大切だとわかったのです。プラス思考は素晴らしいけど、独りよがりになっていくと、やがて成長を妨げていくということがようやくわかってきました。

いつでもプラスに、いつも前向きに、というのはとてもエゴイスティックなこと。悪いことまで正当化して、「いいよ、いいよ」っていうのは、ただの独りよがり。人生には全て意味があって、相手は何を求めているのか、この食い違いは何なのかを学び、それを受け止めた上で前向きに表現していくことが大事なのだと思うようになったわ。それ以来、私の人生の幅も広がっていったのです。

④ 感じることは宝

私はかつて「嬉しい」という感情を表現するのが苦手でした。それは幼い頃から人に優しくされる経験が少なかったから。小学生の頃、私が手をつけた食べ物に対して、「気持ち悪いおかまが手をつけたものだ」と罵ののしられたことがあります。それが私の中でトラウマになってしまい、当時は友達に対して、「一口食べさせて」ということを自分からは言えないほどの性格になってしまいました。

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