「アプリと相談所の男性は違う」38歳女性の行き先 自分を選んでくれない男性を断ち切るには…

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「24日のお昼に、『今夜会わない?』って連絡が来たんです。それで、クリスマスディナーデートをしてきました」

そのクリスマスディナーは、予約席だったという。

「その日に予約はできないだろうから、きっと他の女性と行くつもりでいたんだと思います。でも、フラれちゃったので、私が暇そうにしているのではないかと、連絡を入れてきたんじゃないですかね」

ちあきは、自嘲ぎみに言った。

「それがわかっていて、どうして出かけていったの? うそでも、『私、今夜は用事があるの』って断ったほうがよかったんじゃない?」

「でも、やっぱり会いたくなっちゃって」

恋愛を終えるために「恋愛の上書き」が必要

好きになってしまうと、自分からは相手を切れなくなる。ただ2番手に置かれている女性は、決して1番手には上がれない。もしも1番手がいなくなったとしたら、別の場所からまた1番手が来て、2番手はいつも2番手の場所に据え置かれるのだ。

この説明をちあきにすると、ちあきは言った。

「それはわかっているんです。私も軽く見られているな〜って。だから、どんどんお見合いして、上書きしないといけないと思っているんですけど、やっぱり今は彼が好きで」

37歳の誕生日に、「1日も早く結婚をして、40歳までには出産をしたい」と思って始めた婚活だったが、婚活アプリで1年、アプリと結婚相談所を並行して半年。すでに1年半が経ってしまった。

ちあきみたいな経験をして、月日を重ねてしまう女性は多いのではないだろうか。私は、そんな女性たちが面談に来るといつも言っている。「結婚に一番遠いところにいるのは、恋人がいない女性ではないんですよ。結婚を言い出さない男性や、既婚者とお付き合いしている女性なんです」。

恋人のいない女性は、相手を探し、現れればすぐに結婚ができる。ところが、結婚を言い出さない男性や、既婚者と付き合っている女性は、片手で結婚できない相手とつながりながら、もう一方の手で結婚できる相手を探している。

そして、婚活をしていても片手に持っている男性と比べて、新しく出会った男性の欠点を探す。そうして、婚活がうまくいかなくなると、結婚できない相手へと戻っていく。

結婚できる相手ではないとわかっていても、好きな気持ちを断ち切ることは難しい。その気持ちも理解できる。相手を好きになる感情は、理屈では割り切れないのだから。

仲人としては、それでも、「上書きできる相手を探して、出会いにいきましょう」。そう言い続けるしかないのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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