ちあき(38歳、仮名)が入会面談にやってきたのは、半年前のことだった。「1年以内に結婚をして、できることなら40歳になるまでに子どもを授かりたいんです」と切実な表情で言った。
“結婚を本気でしたい“と思ったのは、37歳になったときだ。誕生日がフックになったという。そこで友達から勧められた婚活アプリに、37歳の誕生日に登録した。
「アプリで1年ほど活動をしていましたが、いいなと思う男性はお付き合いが始まっても長続きしない。1、2度会って連絡が来なくなる人もいるし、いい感じで続いていても1カ月を過ぎた頃からだんだんと連絡が来なくなって、うやむやに終わってしまうパターンが多かったんです」
そこで、婚活場所を結婚相談所に変えることにした。相談所は仲人が間に立ち、交際や交際終了をサイト上ではっきりと記すので、うやむやに交際が終わることはない。また、終了するときの相手の気持ちや終了理由もわかる。
「時間もないので、短期決戦で集中してがんばります!」
こうして、ちあきの相談所での婚活が始まった。
驚くほどたくさんの申し込みが来たが…
相談所での婚活で最初にすべきことは、写真館できれいに写真を撮ること。申し込みがたくさんかかるようにするためだ。
アプリなどでは、自撮りしたスナップ写真を入れている人が多いようだが、お見合い写真がスナップだと、婚活に手を抜いていると思われてしまう。服装も、女性は清楚できれいめの服、男性はスーツにネクタイで撮るのが通例だ。
ちあきもそのマニュアルに従って、写真館で清楚なワンピース姿で写真を撮った。写真はとてもいい仕上がりで、登録すると驚くほどたくさんの申し込みが来た。そして、最初の1カ月は5つのお見合いをしたのだが、どれもお断りを入れてきた。
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