沖縄の感染爆発に見えた「日米地位協定」の泣き所

ワクチン過信の米軍クラスターと相手任せの外交

キャンプ・ハンセンで2021年1月に行われていたワクチン接種の様子(写真:Sarah Marshall/ U.S. Marines/ZUMA Press/アフロ)
沖縄県の新型コロナウイルス新規感染者が1月7日に1414人超と過去最多となった。同日に922人と人口で10倍近い差があり、前週から10倍以上増えた東京都を絶対数で上回り、日本全国の中でも突出した広がりを見せているが、指摘されるのは在日アメリカ軍基地に由来した感染爆発だ。

マスクを着用しないアメリカ軍関係者

のっけから私事で恐縮だが、2021年8月に子どもが生まれた。私の暮らしている沖縄では、同年7月末から新型コロナウイルス感染者数が人口10万人当たり全国ワーストを維持し続けていたため、夫は出産の立ち合いどころか、出産後もガラス窓越しに一瞬わが子を見ることしか許されず、そのまま退院まで会えなかった。

出産前の定期検診では毎回、「アメリカ軍関係者と2週間以内に接触していないですか」と確認された。もし接触があると、PCR検査の陰性証明書を出さないと診察を受けられない。

「差別では?」

「アメリカ軍基地の従業員や、パートナーがアメリカ兵関係者の人は?」

と疑問を感じなくはなかった。沖縄県も、基地従業員に対する診察拒否などの差別的扱いをしないよう、医療機関に繰り返し要請している。

しかしながら当時、2回のコロナウイルスワクチン接種を完了していたアメリカ兵は在沖アメリカ軍の約7割で、接種を拒否する者もおり、そうした者に対する処分もまだなかった。8月末に国防総省がアメリカ兵のワクチン接種を義務づけ、10月以降に接種拒否は除隊処分とする方針が出されている。

ワクチンを2回接種したとしてもコロナに感染してしまう、いわゆるブレークスルー感染があることはすでに明らかになっているが、アメリカでは2021年5月から2回の接種を終えた者は屋内外でマスクを着用しなくてよくなった。同10月からは在日アメリカ軍も基地内のみ同じ方針をとり、沖縄では基地外でもマスクを着用せず出歩くアメリカ兵の姿が散見された。

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