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有識者が言いがちな「日本経済10の大間違い」 景気は悪くないし、もはや円安は日本に不利

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。

昨年末、ある番組で「2021年、日本経済はどこが変わったか」というテーマで、フリップに各人の答えを書かされる場面があった。私は「老けた」と書いた。

コロナ禍で老化が露呈した日本経済

もちろん、1年経てば日本経済は1つ年を取る。しかし、それがコロナ禍もあって、加速度的に年を取るのである。コロナだから老化が加速したのではない。コロナでしばらく会えないで、久しぶりに会うから変化に気づきやすくなったのである。

経済も企業も、惰性でルーティンでやっているときはごまかしが効く。だが変化に対応しようとすると、老化して融通が利かなくなっていることに気づく。システムが古くなっていることに気づくのである。

例えば医療システムも、老朽化して(制度の老朽化)、実は日本の医療制度は非常に劣化して機能不全に陥っていることに気づかされた。コロナを診てくれる病院がない、たらい回しという問題は、コロナでなくとも救急車のたらい回しでこれまでも日常的に存在していたのだが、人々が愚かにも気づかなかった、見て見ぬふりをしてきただけであった。

「どこの病院にも行ける」という世界的には一見夢のような医療保険は(イギリスやアメリカではありえない)、病院側からすれば、必ずその患者を引き受ける義務がない、逃げることができる仕組みであり、患者にとってはどこにでも行けるがどこでも見てもらえない可能性があるシステムなのである。

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