部下をその気にさせる「仕事のゲーム化」の攻略法 ゲームには「のめり込む仕掛け」が多く存在する

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この4つのタイプはそのまま、「どんな理由で仕事にハマるのか」ということを意味します。ゲームの仕掛けは、どんなタイプの人でも夢中になれるように巧妙に作り込まれています。特に効果的な仕組みが次の4つです。

1.クエスト化
2.現状の可視化
3.ステージ化
4.ユーザー間交流

1つずつ解説をしていきます。

仕事の効率を上げる仕組みを解説

①クエスト化

明確なミッションを提示し、クリアすればインセンティブを与える仕掛けです。アイテムを探す、敵を倒す、謎を解くなどのお題を提示することで、「どうすればクリアできるか」と自ら考えるようになります。その結果、アイテムやゴールドなどのご褒美を手に入れることができ、次のミッションにも挑戦したくなってきます。

日ごろの仕事の指示もただ「これをやっておいて」と言うだけではなく、クエストとして提示してみると、部下のモチベーションが変わります。
例えば、「A社とのコンサルティング会議に参加して、議事録を書いて」と作業の指示だけを与えた場合、その人は議事録を書くことしかしません。しかし、「A社の売上が3倍になるためには、どうするのがよいだろう」とクイズのように問いかけると、途端にアイデアを考え、自分にできることを見つけようとします。

②現状の可視化

ゲームでは経験値やレベル、HP(ヒットポイント)、戦闘力など、さまざまなものが「見える化」されています。「あと15ポイントでレベルアップできるから、もう少しだけやろう」と思い、もう1プレイしてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

同じように仕事の場面でも、今月の売上、スキル習熟度、目標達成などさまざまなことを見える化することで、想像以上の効果が生まれます。

相撲の星取表のような「白か黒」だけがわかる、シンプルなものでも構いません。チームで追いかけたい目標を一覧にして見える化する。目標の達成状況をグラフにして追いかける。すると、目標達成を自分事として捉えることができ、やる気スイッチが入ります。

③ステージ化

ステージを段階的に設けることです。人気のあるゲームはミッションを多段階に設計し、1つのミッションをクリアしたら、次のミッションが提示されるようにします。

最初に簡単なミッションを達成し、小さなレベルアップを繰り返すことで、その後、複雑な難題に当たったときにも、めげずに取り組む力がついています。なるべく早い段階でミッションクリアという達成感を味わわせ、のめり込ませるのがポイントです。

④ユーザー間交流

自分だけで遊ぶのではなく、他のユーザーとの交流を楽しむように設計されたゲームが増えてきています。オンラインの対戦や、チャットでコミュニケーションを取りながらアイテムを交換しあったり、パーティを組んで一緒に冒険を楽しんだりします。

次ページビジネスにはゲーム化の視点が大事
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事