なぜ「キャラ採用」?外資系の"人を見る目" 3流私大卒・埼玉のOLの私が、なぜ外資系に?

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なんじゃそりゃ!? そんな漠然としたこと言われても困るで!! 当時の私はそう思ったものです。

しかし、ここに「キャラ採用」のカギが隠されていたのです……。

それでは、ヒューマンスキルとはなんなのでしょうか。それはオフィスで円滑な人間関係を築き上げるスキルです。

初対面の人ともすぐに打ち解けられ、自分の考えを伝え、相手の考えを引き出し、相手の立場になれる……。

つまりはさわやかで人の話をよく聞き、思いやりにあふれている――そんな人なんてこの世に存在するの!? 聖母!? 聖母なの……!?

共感呼応能力とでもいうこの能力がなければ、どんなに優秀であっても、この会社で働く資格はないと彼は言ったのです。そして「働け、未来のことは気にせず、今を働け」とも彼は言いました。

これは私にとって衝撃でした。

実力本位だと考えられていた外資系金融であっても、高い人間性が求められるのです。

確かにオフィスでは問題が山積みです。個人ひとりの力でそれを解決できる場合もあるでしょう。しかし、個人主義のアメリカの企業においても、他者をサポートする「よりよいチームプレーヤー」として問題解決することが、能力の前提として求められていたのです。

キャラ採用とは、この能力が高いと見込まれたポテンシャル採用だったのです。

外資系金融は能力と給料の高い人間が集まっています。中にはヒステリックで、プライドの高すぎるおかしい人たちもいます。そんな人たちはいつの間にかクビになり、姿を消していきます。

そうして生き残っていくのは能力もさることながら、「ヒューマンスキル」の高い人たちです。

この能力を磨くのはただごとではありません。さわやかで陽気、根性がありそうで、そして言われれば靴の裏までなめそうな――そんなキャラでなければ、いけません。

どうしたらそうなれるのか!?

それを含め、これから、私が見た外資系金融で働くおかしな人たち、そしてグローバルのビジネスルールなどについて、この連載でお話していければと思っています。

それでは今日はこのへんで失礼します☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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