小林:1回参加すると30人から50人と名刺交換をすることになりますが、ただ数が多ければいいというものでもなくて、IVSが目指すのは誰が参加しても満足できるようなメンバーを集めること。「20人と名刺交換したけれど、本当に収穫と呼べるのは1人だったな」という異業種交流会とか、あるじゃないですか。そうじゃなくて、9割が「参加してよかった」と思えるような構造にしていかないと、コミュニティとして続かない。
塩野:その点、IVSはNILSのころから数えれば、もう10年以上続いていますからね。
小林:「この人とこの人をぶつけたら面白いんじゃないか」とか、組み合わせも考えるようにしています。
ベテランと若手の両方が集まる
塩野:20代の起業家からすれば、IVSに登壇することが自社のブランディングにもなる一方で、IVSは三越伊勢丹のような老舗も呼んでいます。若手とベテランの両方を引きつけるのがすごいですよね。
小林:あれは正確にいうと、マネックス証券の松本大さんもそうなんですけど、向こうから来たいと言ってくれたんですよ。IVSそのもののブランディングを意識して存在感を出すと、自然と注目されてベテランと若手の両方が集まってくる。ここもバランスが大事で、若手が増えすぎないように、ローンチパッドを活用して実力で選抜しています。
ローンチパッドには1回につき80社くらい応募してきますが、出場できるのは14社程度。1社平均2人が参加するから、平均20人か30人くらいが新規の参加者ということになる。これが全体の5%くらいです。
僕らが存在を知らなくて、向こうから応募してくる会社のほうが面白いですよ。たとえばローンチパッドで2位になった株式会社鳥人間という会社がありますが、そこなんかDNA増幅器をつくっているんですよ。
塩野:そういう面白そうな新規の参加者を探すには、普段からどういう情報源を見ているんですか。
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