この運動における重要な出来事は、NaMoチャイパーティー(NaMoお茶集会)が設けられたこと。その場では多くの事柄が議論・計画され、行動に移された。
実際に行ったことのうち、最大のことは、2カ月足らずの間にインド国内の人々に7万件近い電話を掛けるという偉業を達成した。在外インド人のあいだでのモディ氏への情熱のレベルは非常に高いものがあった。
在外インド人は、カルナータカ州、デリー、アーンドラ・プラデーシュ州、マハーラシュトラ州、ウッタル・プラデーシュ州など自らの故郷に責任を持つよう担当を決められた。そして州ごとに無料メッセージングアプリ「WhatsApp」のグループを結成。各グループからリーダーが現れ、それぞれの州に電話を掛けるための組織化と管理を行った。
電話やオンライン集会の内容は、世界におけるインドの潜在力を有権者に理解してもらうことであった。多くの在外インド人(1万人近く)が、選挙期間前および期間中に仕事の休みを取って、実際にインドへ行ってモディへの投票を呼び掛ける運動を行った。
在外インド人による関与の範囲は広範なものだった。例えば、ある熱烈なモディ支持者は、大勢で投票に出かけて選挙の歴史で最高の投票率を達成しようと若い有権者に呼びかける簡単なビデオを企画・作成して公開した。
なぜここまで活発化したのか
なぜ、ここまでNaMoチームの活動が活発化したのだろうか。その理由には、国外居住インド人のうちの大きな集団が、モディ氏が知事を務めていたグジャラート州に出自を持つということが挙げられる。多くは米国や英国に存在している。
国外居住インド人のコミュニティも大きく変わった。今日、インド出身者は多くの分野で高い業績をあげ、世界的に高い評価を得るようになった。起業家として成功した人も多く、そうした人々はインド国内でも事業を始めたいと考えている。一昔前とは違い、新しいコミュニケーション技術は人々が祖国と連絡を取る能力も向上させており、そのことも大きく影響した。
9月26~30日に行われる米国訪問では、20を超える民間との会議が予定されている。そのうち最大の行事が、米国に居住する420万人のインド人に向けて行われるモディ首相の演説だ。インド系アメリカ人のコミュニティはかつてないほど活力に満ち溢れている。インドの首相訪問時に米国のインド人コミュニティがこれほど大きな行事を計画したことはこれまで一度もない。
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