米国の金融危機対応はまだ終わっていない--ベスト経済書『バーナンキは正しかったか? FRBの真相』の著者、デイビッド・ウェッセル氏に聞く

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米国の金融危機対応はまだ終わっていない--ベスト経済書『バーナンキは正しかったか?  FRBの真相』の著者、デイビッド・ウェッセル氏に聞く

ベスト経済書は、米国の金融危機対応の舞台裏を活写した好著。米ウォールストリート・ジャーナルの経済担当エディターである著者に、最近の金融政策も併せて聞いた。

--経済書1位になった感想は。
 
 ドイツ語版が出版された際には、あまり注目されなかっただけに、好奇心をそそられる。日本はこれまで米国から説教を聞かされることが多かった。だが、今は米国が四苦八苦している。それを見るのが面白いということではないだろうか。

--米国の力は低下しているのでしょうか。

そのとおりだ。米国はこれまで他の国々に対し、金融システムの運用法を説いてきた。ところが今は、先生が生徒に転じた。米国のモデルに欠陥のあることが判明し、米国の倫理的権威は損なわれている。

--オバマ政権はそのことを認識しているのでしょうか。

認識しているだろうが、政権行動に影響を与えてきたとは思えない。

--FRB(米国連邦準備制度理事会)のベン・バーナンキ議長は、米国経済と世界経済を不況の淵から救ったのでしょうか。

そういえると思う。FRB単独でこの問題を処理したわけではないが、危機が起こったとき、選挙によって選ばれた政府は対抗手段を持っていなかった。将来、この時期を振り返れば、FRBが介入したのはよかったということになるだろう。

--財政出動は重要でしたか。

TARP(不良資産買い取りプログラム)の意義は大きかった。これが実施されなければ、状況はもっと悪化していただろう。しかし、その規模は十分だったか、逆に大きすぎたのではないか、議論が必要だ。

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