実録!35歳以上さんの「理想の伴侶探し」

MAX上がり切った結婚の条件を下げるか、貫くか

年齢以外にも2つの原因があると僕は思う。化粧が薄めなこともあり、綾子さんはわかりやすい美人ではなく、5歳も若く見えるわけでもない。大企業の正社員という肩書も、保守的な男性からは「ステータスも年収もオレより上なのか。家庭的な女性じゃない」と決めつけられかねない。年齢や見た目だけで女性を判断し、時代錯誤な「下方婚」を望む男などこっちから願い下げだ、と言いたいところではあるが、綾子さんも男性を検索する条件には複数の項目にチェックした。

「年収は1000万円超だと分不相応だけど、500万円ではちょっと少ない。長男は避けたいし、タバコは吸わない人がいいです」

年齢の上限は緩く設けていたためか、実際にお見合いすることができた男性も10人弱はいた。しかし、綾子さんの心はまったく動かなかった。

「パッとしないというか、自信がない男性ばかりでした。私の職場はバリバリ頑張っている男性が多いので、つい比べてしまいます。たまに自信がある人と会ってもすごくオジサンだったり……。『こういう人とは結婚しなくてもいいよね』と思いました」

友人が夫候補にした、2つの重要な質問

お見合いは不調が続く中、綾子さんは地元の親友(既婚女性)と気分転換の海外旅行に出た。行き先はドイツ。ロマンチック街道を行くバスツアーで、学生らしき女性と2人連れの日本人男性と出会った。それが信一さんだ。

「バスの中では話しかけませんでしたが、宿泊先のホテルが同じだったらしくて何度か顔を合わせました。彼は一人行動だったので、友だちと相談してランチビールに誘ってみたのです。彼は理系の研究者で学会出席のためにドイツに来ていて、学会前の自由時間でバスツアーに参加していたそうです。一緒にいた女性は大学院生で、恋人ではないようでした。独身かどうかはさすがに確かめませんでしたが、友だちが主婦の突破力を生かして、2つの重要な質問をしてくれたのです」

その2つはいずれも学校歴に関する質問だった。信一さんはどの大学に勤務しているのか。そして、彼自身は何大学の出身なのか。偶然にも、信一さんの勤務先は綾子さんの下の弟の母校であり、卒業した大学は上の弟と同じだった。いずれも有名大学である。なお、綾子さん自身も地方の国立大学の卒業生だ。

「大学名だけで相手を選ぶわけではありませんが、安心材料のひとつにはなりますよね。いろいろ疑わずに済みます。お互いに若いときに頑張ったという親近感も持てます」

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