さすが!楽天のスタジアムは工夫がいっぱい

12球団のホームグラウンドへ行ってみた<2>

16時50分になると、巨大スクリーンでの公式スポンサー紹介が始まる。続いて場内で販売しているフードもこのボードで紹介。17時半すぎにはエンジェルスが「ゴミは早めにエコステーションへ」と書かれた、森トラストのロゴ入りの横断幕を持って内野グラウンドをウォーキング。

ファールグラウンドや外野フィールドの広告利用状況はというと、ファールグラウンドの方は球場のネーミングライツとセットなのか、Koboのロゴ。だが外野にはしっかりセブンイレブンのマーク。座席の背面も広告スペースと、まさにスポンサー様々だ。

他球団の一部から、こういった楽天のスポンサー戦略を、品が悪いと言って卑下する声が出ているのは事実だが、正直、筆者にはその感覚が理解できない。かつてアルビレックス新潟が、担架の裏も広告スペースにして話題になったが、楽天のスポンサー戦略は他球団が見習うべきものでこそあれ、批判の対象になるものではないように思うのだ。

一番忙しい?エンジェルス

ゲーム開始20分前にはエンジェルスのパフォーマンスがあり、ゲーム開始時に後攻の楽天の選手が守備位置に着く際にも、エンジェルスにはファンの子供をフィールドにエスコートする仕事がある。たぶんファンクラブ会員の中から抽選で選ばれるのだろう。一つの守備位置につき子供が一人ずつ、エンジェルスのお姉さんのエスコートで守備位置に付く。そこへ楽天の選手が入ってきて守備位置に付き、子供は選手に握手をしてもらい、再びエンジェルスのお姉さんのエスコートで走って退場する。

このあと、エンジェルスは3回裏前、5回裏前、6回表前にもパフォーマンスがあり、4回には悪い子キャラのカラスコとのコラボでメンバーのうちの二人がバク転も披露。ジェット風船を飛ばす7回裏前のラッキーセブンでも当然パフォーマンスがあった。

この日は7回表に日ハムに追いつかれ、8回、9回を同点で迎えるという展開だったので、エンジェルスが8回裏前にはスタンドの最前部に上がって応援を盛り上げ、9回裏前はグラウンドで応援を盛り上げた。

ゲームは聖澤のヒットで楽天のサヨナラ勝利。ヒーローインタビュー後に球団歌の「羽ばたけ楽天イーグルス」が4分以上あるフルコーラス版で流れ、場内の楽天ファンが大合唱。この間エンジェルスも盛り上げ続ける。

どこの球団も勝ったときはチアがゲーム終了後のセレモニーを盛り上げるわけだが、楽天のゲーム終了後のセレモニーは他球団よりも時間が長い。どこのチアもゲーム中の応援以外に地域貢献活動なども行っているので、観戦者に見えないところでの業務量はわからないが、少なくともゲーム開催日の、観戦者に見える形での業務量は、チアのいない広島をのぞく11球団中、エンジェルズがトップのような気がする。

次ページ2枚のボードを使った観客サービス
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