激変、異変!2022年「日本で注目の街」の共通点 毎年恒例!「ゆく街・くる街」に選ばれた街は?
伊藤氏によると、すでに駅前ではその変化が見て取れるようになっている。4~5年前には町議会の一般質問でしばしば駅前の商店街の空洞化が取り上げられていたそうだが、3年ほど前からシャッターが開き始め、最近ではおさんぽマップが作成されるまでに。
都会の商店街ほど店が集中しているわけではないが、古書店、レコード店など店舗の幅は広く、それに刺激され、都会からだけでなく北杜市、諏訪市、茅野市などの近隣からも人が集まっている。
「コロナ以前に賃貸で移住した人たちが家を買いたいと思い始め、富士見町に問い合わせする例も増えています。昨年の問い合わせは都会からが50%、近隣からが20%ほどでしたが、今年は近隣からが35%に増加。周辺からも富士見町は面白いと思われているようです」。
話を聞いて、1つ思ったことがある。不動産会社は高く買ってくれる人であれば年代を問わずに売ろうとするが、町が関わる場合は価格よりも誰が移住してくれるかが大事。そのため、富士見町では必要とあれば担当者が若い人が買える価格にして欲しいと交渉に動く。結果、現在の移住者は若い層が中心となっており、町に面白い店が増えているのだが、この年代の違いが10年後、20年後にどう出るか。
移住を単に不動産売買や人口増のためと見るか、地域の将来を作ると考えるかで未来は変わる。そして、その種はすでにまかれている。それを理解しているかいないかで、これからの地域には差が出てくるのではないだろうか。
これからの住まいの「キーワード」
この2年、通勤という枷がいくらか緩んだことから、これまでよりも範囲を広げて住まい、暮らしについて考えた人が多かったのではなかろうか。そんな人に参考になる調査を紹介したい。LIFULL HOME'S総研の「地方創生のファクターX 寛容と幸福の幸福論」だ。
これまで都市、特に首都圏に出てきた人が地方に帰らない大きな理由は仕事がないからと言われてきた。だとすれば、各種経済指標がワーストの沖縄県でUターン率が最も高いのは不思議なこと。その疑問に加え、人口増を目的とする地方創生の考え方への疑問からスタートした同レポートは、「寛容性」が地方創生の障壁になっているのではないかと推論する。
寛容とは中世のローマ教会に支配されてきたヨーロッパ世界を変え、今に至る世界の発展を支えてきた概念だと同研所長の島原万丈氏は指摘する。
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