回復道半ば「映画興行」21年の結果と22年の期待作 ハリウッド大作とディズニーが浮上のカギ
2020年に続き、大きくコロナの影響を受けた2021年の映画興行シーン。年間最後の稼ぎどころとなる正月興行を前に、今年の概況を振り返ってみたい。
2021年の年間の興行収入(売上高に相当、以下興収)は、2000年以降で最低となった昨年(1432億8500万円)を上回りそうだが、史上最高を記録した2019年の2611億8000万円からは大きくマイナスになるのは間違いない。11月までの状況から推測すると、2019年の60%台、2020年の110〜120%となる1600億~1700億円程度にとどまりそうだ。
10月までの興収は昨年比120〜130%で推移
今年も映画館の営業へのコロナ禍の影響は続いたものの、2020年との大きな違いは全国の映画館がクローズし、興収がゼロになるような事態には陥らなかったことだ。
4月25日には3回目の緊急事態宣言による休業要請が4都府県(東京、大阪、京都、兵庫)に出され、6月の制限緩和まで該当地域のシネコンなど大規模映画館は休業を余儀なくされた。夏以降も10月1日の全面解除まで緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が地域ごとに発令されたが、営業時間の短縮や座席数50%までの動員となる制限などはありながらも、興行は継続されてきた。
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