仕事のできない人はメールの推敲ができていない 「急いでいる時こそ読み直す」ことが必要だ

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このメールは、2つの用件にまたがって書かれているため、少しわかりにくいところもありますが、内容自体はいたって普通の文章といってよいでしょう。

しかし、このメールの文例を見たときに、多くの方は、

「読みにくいな」

「面倒くさい」

と感じたのではないでしょうか。

立て込んでいるタイミングであれば、「日程調整」と「資料確認」という2つのお願いのうち、どちらか一方が見落とされてしまう可能性も高くなります。

このメール文例に、改行や空白行を入れると、次のようになります。

田中様
お世話になっております。△△商事の伊藤です。
先日は打ち合わせをありがとうございました。
新しいプロジェクトの件なのですが、
弊社も参加させていただく形で社内承認が下りました。
つきましては、関係部署も交えて再度の打ち合わせをお願いしたく、
ご都合のよい日程をお知らせいただけますか。
また、前期のプロジェクトに関する総括資料が出来上がりましたので、
本メールに添付します。
貴社担当箇所に誤りがないか、ご確認ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
伊藤

メールの場合は、文章の切れ目で改行したり、空白行を入れたりすることが、簡単にできます。

まったく同じ文章でも、それだけで格段に読みやすくできるのです。

「読み直すこと」は「相手を思いやること」

書いたメールは、送る前に一度読み直すこと。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

提出書類は、最後にもう一度目を通すこと。

重要な文章は、できれば一晩は時間を置くこと。

メールは読み手を意識して、適切な改行を入れること。

とても簡単で、当たり前のことでありながら、急いでいたり時間がなかったりして、意外にできていない方が多いのではないでしょうか。

誤解なく、効率よく相手に物事を伝えられるかどうかは、スムーズな進捗や仕事のしやすさに直結します。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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